俺ガイル 1話 まとめ・感想・考察
第1話 こうして彼らのまちがった青春が始まる。
感想・解説・考察
Aパートは八幡、雪乃のキャラクター性を前面に出して、視聴者にどんなお話かを理
解、把握してもらうことを目的とした、皮肉を交えた会話劇がメイン。
一見、仲が悪そうに見えるけど、2人がイキイキしていて、実は息ぴったしなんだよ
なぁ。
何度か見返して気づいたが、実は八幡のトラウマ回想シーンがこの1話に3つもある。
これは、ぼっちあるあるを1話から全面的に出すことでターゲット層である非リア充
の心をがっちり掴み、「1話だけ見る」ことを防止するためのエンターテインメントを
よく知る渡先生の手法なのかも知れない。実際、自分もその手法で一気に引き込まれま
した。はい。
そして、Aパート最後の八幡のやたら長いモノローグ、あえて、ここでは論じることをし
ないが、12話のラストを見た後にもう一度このシーンを見返して、対比してみていただ
きたい。1話と12話で言っていることが真逆になっているところと、同じところがあ
り、それぞれに付与されている意味合い、口調、表情もまた違うのである。
この違いに気づいたあなたはもう俺ガイルマスターだ。たぶん、知らんけど。
そして後半のBパート。奉仕部へ新たな依頼人、由比ヶ浜結衣が登場。
彼女の依頼は『手作りクッキーを食べてもらいたい人がいる。でも自信がないから手伝ってほしい』とのこと。
そこで家庭
文字起こししてみないと意外と気づかないものだが、結衣は、クッキーを上手に作るために手伝って欲しいとは一言も言っていないのである。
1話目からさらりとミスリードの誘導をかましてくる渡先生、油断ならない。
依頼内容の自信がないという点については、
・クッキーを上手に作る自信がない
・喜んでもらえる自信がない
・上手に渡す自信がない
およそこの三つと考えられる。
そんな依頼に解決案として、
雪乃は上手なクッキーの作り方を教える
八幡は手作りクッキーの本質を教える
互いに間違っていないが異なる二人らしい解決方法を提示した。
ここでそもそもなぜ結衣はこのような依頼をしてきたかを考察してみる。
当たり前なのだが、結衣は手作りクッキーを食べてもらう人に好意があり、その人と親しくなりたいがために依頼をした。
この時点で断定はできないが、彼女の言動や仕草からその人物は八幡だと思れる。
そして、彼の好みの「手作りクッキー」を知れたため、結衣の悩みは解決し、無事に手作りクッキーを渡すことができた。
そして依頼の勝負云々についてだが、雪乃案の努力による技術向上ではなく、気持ちがこもっているものならそれで良いという八幡案を結衣は採用したので、この依頼は八幡の勝利ということになる。
まぁある意味、八幡の意見が結衣にとっての正解でもあるので、この勝利は必然であるとも言える。