俺ガイル 3話  まとめ・感想・考察

第3話 たまにラブコメの神様はいいことをする。

まとめ

アバン

体育の授業でテニスをするシーンから始まる。

編み出したぼっち処世術で、一人壁打ちをする八幡。

葉山たちリア充グループから名前を覚えられていなかった事実を知り、

暗くなりそうな気持ちをボールにぶつける。しかしボールは跳ね返って自分でくらう。

 

Aパート

とある日の昼休み、八幡はお気に入りのベストプレイスで一人昼食を摂る。

そこに雪乃とのじゃんけんで負けてジュースを買いにきた結衣と遭遇。

たわいもないやりとりを交えつつ、話題は入学式の話に。

ここで、八幡の口から入学式当日、交通事故に遭っていたことが明かされる。

その話について、問いかけようとした結衣だが、

そこにテニスの練習をしていたクラスメイトの戸塚彩加が登場。

可愛すぎる見た目に反して、なんと戸塚は男子だった。。

場面は変わり、再び、体育の授業でテニスの時間。

いつもペアを組んでいる子が休みらしく、戸塚と二人でラリーをする八幡。

そこで、戸塚からテニス部に入ってくれないかと相談を受ける。

場面は切り替わり、奉仕部の部室。戸塚からテニス部に誘われたことについて、

集団活動ができない八幡には無理と言い放つ雪乃。

いつもの高レベルの舌戦を繰り広げたところで、結衣と戸塚が部室に来た。

どうやら結衣の紹介で、戸塚は奉仕部へと依頼をしにきたようだ。

依頼内容は「部員のやる気を出すために上手くなりたい」とのこと。

戸塚の真剣な思いに応えるため、奉仕部で戸塚の練習に付き合うことに。

同時に、このタイミングで結衣が正式に奉仕部の部員となった。

 

Bパート

テニスコートで練習している戸塚と、それを手伝う奉仕部一同。

戸塚が軽い怪我をしたが、まだ練習は続行すると意思を伝えた。

それを聞いた雪乃は結衣たちに任せてなぜかその場を離れる。

そこに三浦たちリア充グループが現れた。勝手にもテニスしたいと、言い出す三浦。

いざこざの末、葉山の提案によりテニスコートを賭けてなぜか混合ダブルスの勝負に。

葉山・三浦ペアが想像以上に強く、八幡・結衣ペアは苦戦を強いられる。

途中、結衣が足を負傷し、続行不能のため、コートを離れる。

ペアがいなくなり、八幡が諦めかけたところにテニスウェアを着た雪乃が登場。

彼女は戸塚の怪我の治療のため、保健室に向かっていたのだった。

そして、結衣にお願いされ、渋りながらも代役として雪乃が参戦。

雪乃の脅威的なプレーで形勢は一気に逆転。

そして、ぼっち経験を生かした八幡の特殊サーブで奉仕部側の勝利で終わる。

しかし、怪我をしそうな三浦を助けた葉山への歓声で、試合を決めた八幡の活躍には誰

も注目せず、悲しく終わったのだった。

最後は、八幡が結衣たちの着替え中に遭遇するラブコメお約束の展開で終幕。

 

感想・考察

3話は、スポーツ回ということもあって、全体的にアニメらしい動きのある絵が多い話

だった。外のシーンが多いため、俺ガイルにしては明るい絵が多い印象。

Aパートのポイントは、以下の3点。

①戸塚の初登場 ②入学式の日に事故に遭っていた八幡 ③結衣が奉仕部へ入部

ブコメらしいヒロイン?の登場で、視聴者の心は浄化されたであろう。

素直でいい子な男子という戸塚のキャラは、八幡に対する態度が今まででのどの人とも

違うため、八幡は接し方に困惑しながらも戸塚に好意がある様子。

戸塚の登場で話が遮られたが、八幡が入学式の日に事故に遭っていたことを明かすシー

ンもこの話の重要ポイントである。不自然に入学式の話を振った結衣に対して、

事故にあったことを話す八幡。しかし、結衣に驚いた様子はないため、彼女は何か知っ

ていると見受けられる。

また、特に重要ではないが、奉仕部の扉の上の札にシールが2枚貼られているのも確認

できた。

 

Bパートは葉山・三浦ペアとのテニス対決がメインの見どころだが、要所で重要シーン

もある。

1つ目は、雪乃が結衣のお願いを受け入れ、結衣を「友達」と言いかけたシーン。

今まで彼女に友達と呼べる人物はいなかったはずだが、僅かながら変化が見えてきた。

2つ目は、結衣が三浦に対して、敵対する行動をとったシーン。戸塚や奉仕部のためと

理由はあるが、今までの彼女なら三浦に対して敵対する行動は取らなかった。しかし、

雪乃や八幡と関わることで、感化されたところがあるのかもしれない。結衣にも少し変

化が見られた場面だった。

また、雪乃が話の流れで自然に自身を「虚言を吐いたことがない」と言っている。

これは、この物語の後半の話に大きく関わってくる重要シーンなので、ぜひ覚えておい

ていただきたい。さすが、渡先生。既にここから伏線を入れてきていた。

試合を決めた八幡の特殊なサーブも、Aパート冒頭の八幡のひとり語りから伏線回収を

している。単体の話としても綺麗にまとめる渡先生の構成には圧巻だ。